在宅医療

第3回 全国在宅医療医歯薬連合会全国大会

大会長あいさつ

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第3回全国在宅医療医歯薬連合会全国大会 大会長
医療法人社団悠輝会 コーラルクリニック 理事長
石垣 泰則

第3回全国在宅医歯薬連合会大会を迎えるにあたり

 全国在宅医歯薬連合会は医療の大きな柱である医師、歯科医師、薬剤師のうち在宅医療を担う一般社団法人全国在宅療養支援診療所連絡会、一般社団法人全国在宅療養歯科診療所連絡会、一般社団法人全国薬剤師・在宅療養支援連絡会(JHOP)が一体となって運営する団体です。在宅医療の現場では以前から互いに連携をし、患者さんを支えてまいりました。しかし、3団体が全面的に協働する全国レベルでの公式の場はこれまで無く、「これから迎える超高齢社会の難局に立ち向かうためにAll Japanの体制が必要である」という新田國夫日本在宅ケアアライアンス議長の声掛けに3団体が応え、全国在宅医療医歯薬連合会が発足し、第3回大会を東京で開催する運びとなりました。メインテーマは「All Japanで在宅医療をブラッシュアップする ー超高齢社会の東京を救う、日本を救うためにー」とし、初心を踏まえ、更に発展させることを目指します。

 在宅医療を支えることは医師・歯科医師・薬剤師のみでは当然成し得ません。重要な役割を演ずる看護・介護・リハビリテーション・栄養をはじめとする専門職の方々や行政の協力が必須です。日本在宅ケアアライアンスは在宅医療分野における20の学会・職能団体が会し、国民へ在宅医療を啓発し、行政と協働し、学会の支援を通じ在宅医療のエビデンスを構築し、人材育成を行い、在宅医療の倫理を確立すること等を目指し活動する連合体です。第3回大会では日本在宅ケアアライアンスに所属する団体に加入する皆様にも参加していただけるよう、多彩な講演やシンポジウムを提供する準備を進めております。

 2018年度、全国在宅医療医歯薬連合会の会長が新田國夫先生から鈴木央先生にバトンタッチしました。在宅医療は地域で行われる医療であり、安心して暮らすことのできる地域には良い在宅医療が根付いています。在宅医療は社会保障の一環であり、地域からの発信を国が受け止め、良い行政システムにつなげていくことが求められています。国の協力・国への協力を推し進めることが、さらに今後求められていくことと確信いたします。

 公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団は2000年から在宅医療の推進のために、様々な事業の助成を行って参りました。全国在宅医療医歯薬連合会も勇美記念財団の多大な支援のもと活動することができております。私たちは財団の協力に感謝し、設立者である住野勇名誉理事長の尊い志の実現のため、広く国民のため、良質な在宅医療の普及と推進に尽力したいと考えます。

 第3回全国医療在宅医歯薬連合大会はコングレスクエア日本橋(東京都中央区日本橋1丁目)で2019年9月28・29日に開催いたします。全国から在宅医療に取り組んでいる専門職の方々とその活動を支える事務職や行政職の方々も含めた全ての在宅医療実践者の方々が、参加して有益な大会にしたいと考えています。大会では選りすぐりのテーマを選び、情報交換や交流の場を提供する所存であります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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全国在宅療養支援診療所連絡会全国大会 第7回全国大会 大会長
全国在宅療養支援診療所連絡会 ICT局長
医療法人ナカノ会理事長 ナカノ在宅医療クリニック院長
中野 一司

 2006年4月の診療報酬改定で、新たに在宅療養支援診療所の制度が創設され、その2年後の2008年3月29日に、全国在宅療養支援診療所連絡会が発足し、活動を開始しました。また、その6年後の2014年3月22日、23日には第1回全国在宅療養支援診療所全国大会が東京にて開催されました。この間、地域包括ケアシステムの構築に向けて在宅医療は推進され、2012年には在宅医療連携拠点事業が全国105か所で展開され、2013年には在宅医療連携拠点事業は各地医師会、行政で展開され、全国挙げての在宅医療、地域包括ケアシステムの構築が推進されました。そして、2017年5月27日、28日には、一般社団法人全国在宅療養支援診療所連絡会、一般社団法人全国在宅療養歯科診療所連絡会、一般社団法人全国薬剤師・在宅療養支援連絡会の在宅医療を担う医歯薬3団体が一体となって、第1回全国在宅医療医歯薬連合会全国大会が開催されました。

 今回、2019年9月28・29日には、第3回全国在宅医療医歯薬連合会全国大会と同期して、第7回全国在宅療養支援診療所連絡会全国大会が東京で開催されます。第3回全国在宅医療医歯薬連合会全国大会のメインテーマは「All Japanで在宅医療をブラッシュアップする ー在宅医療が日本を救う」ですが、その中で第7回全国在宅療養支援診療所連絡会全国大会では、従来の治すことを目指した入院医療(病院内医療)と支えることを目指す在宅医療(病院外医療)との文化(哲学)の違いについて考えてみたいと思います。

 病院は「病気を検査し治療することが目的」の場で、これが治すことを目指した入院医療(病院内医療)の文化(哲学)です。これに対し、在宅医療(病院外医療)は病院外の場(自宅や介護施設)で提供する医療で、患者さんの生活を支えることが優先する医療であります。このように、治す医療である入院医療(病院内医療)と支える医療である在宅医療(病院外医療)とは、180度違う文化(哲学)を持つ医療体系であり、両者の連携のためには、その文化(哲学)の優位性を争うのではなく、お互いの文化(哲学)の違いの相互理解による連携を模索するのが、在宅医療の推進と地域包括ケアシステムの構築には必須と考えます。

 第7回全国在宅療養支援診療所連絡会全国大会では、治す入院医療(病院内医療)と支える在宅医療(病院外医療)の文化(哲学)の違いを明らかにして、その相互理解が在宅医療の推進や地域包括ケアシステムの構築に貢献するというコンセプトの基、病診連携やACP(人生会議)、医療、看護と介護の多職種協働につき、ディスカッションしてみたいと思います。

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全国在宅療養支援歯科診療所連絡会 第8回全国大会 大会長
三木歯科医院 院長
三木 次郎

 国民の3人に1人が高齢者になりつつある現在、医療費、年金等の社会保障費の増加、生産年齢層の人口低下等に対する対策は急務です。また国民の多くも住み慣れた町で最後まで生活したいという願望を持っております。この様な方向からも地域包括ケアによる地域づくりは最重要課題と考えられます。その中でも在宅医療 多職種連携は大きな柱であり、これなくして地域包括ケアは、なし得ないと言えます。

 もちろんその構築のためには医療・介護・福祉等関連団体が協力し方向性を確認して進めていくことが大切で、厚労省在宅医療会議等公的なセクションでは多職種が一同にあつまり、在宅医療に関する重点項目の達成にむけて意見交換を行っています。その中で厚労省からは関係団体に対して「特に積極的な役割が求められている。行政と車の両輪として、在宅医療提供体制の構築に取り組んでいく必要がある。 そのため、関係団体は、行政と共に医療従事者への教育、研修の充実を図り、エビデンスに基づく医療が実践される環境整備に努める」こと、とされています。

 全国在宅医療医歯薬連合会全国大会は、一般社団法人全国在宅療養支援診療所連絡会、一般社団法人全国在宅療養支援歯科診療所連絡会、一般社団法人全国薬剤師・在宅療養支援連絡会が協働し、さらに日本在宅ケアアライアンスの協力を受けた多職種で開催される、全国レベルの大会であり、先に述べた在宅医療提供体制の構築のためにも重要な位置を占める大会と考えます。

 全国在宅療養支援歯科診療所連絡会は在宅歯科医療が地域の中で活躍することを願って作られた団体で、人材育成、地域啓発等をメインとして活動しています。本会が共同主催者として医科・薬科その他関係職種と議論を深めることにより在宅医療多職種連携がさらに醸成されることを願っています。

 本大会のテーマは『在宅医療をブラッシュアップする』です。みんなの力で在宅医療多職種協働をブラッシュアップしていこうではありませんか。

 皆様の積極的なご参加お願いします。

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全国薬剤師・在宅療養支援連絡会 第10回学術研修大会 大会長
株式会社クリーン薬局 代表取締役
大木 一正

 高齢化の進行等に伴い、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることが出来る様、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が急がれています。この地域包括システムの大きな柱である在宅医療の拡充が薬剤師にも重要な行動と考えます。その行動の中で、薬剤師の立場から在宅医療における、服薬状況が悪い場合に理由を探り対策を探ることが重要と考え、高齢者の薬物療法の特性の問題点を具体的に考えていくことが重要であり、「高齢者の医薬品適正使用の指針」を十分に取り込みながら考えていくことも重要と考えます。

 その視点の中でも、患者・家族の生活・暮らしを十分理解し観察することや感じることが重要な行動と考えます。快食・快眠・快便と表すように、療養の生活の中で、維持期・回復期に、食事・排泄・睡眠そして運動の領域の質を上げたいと思うのは共通と思います、これらの質を、薬によりあげて行くため、そして薬の副作用により領域の質を下げないために関わっていくことが薬剤師の使命と感じています。薬が患者さんの病状、ADL・QOLに悪い影響を与えていないかをしっかりアセスメントして、医師・歯科医師等に在宅での服薬管理の必要性を報告するなど、積極的に在宅医療に取り組むことが今後も大事な行動と考えます。「患者のための薬局ビジョン」、地域の住民・患者から信頼される「かかりつけ薬剤師・かかりつけ薬局」の役割について、地域包括ケアシステムの中での「健康サポート薬局」を目指してその行動を示していきたいと思います。医療法において、薬局は病院や診療所と同様「医療提供施設」とされ、地域医療における法律上の責務が課されています。薬剤師だけの行動では、地域の医療提供体制は築けません。今回、「全国在宅療養支援診療所連絡会」「全国在宅療養支援歯科診療所連絡会」「全国薬剤師・在宅療養支援連絡会」と、全国在宅医療医歯薬連合会全国大会において、「ALL JAPANで在宅医療をブラッシュアップする」、そして、「在宅医療が日本を救う」ことこそ、連携が非常に重要な行動とも考えます、その連携の具体的な実践と課題を考え提示していきたいと思います。

 東京で開催される連合会全国大会において、医師・歯科医師・薬剤師の連携だけではなく多職種連携も、非常に重要であることを、この大会で発信していきます。数多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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