第2回 全国在宅医療医歯薬連合会全国大会

プログラム - 医科

5月26日(土)

■ シンポジウム@ (16:30〜18:00)

テーマ ご当地の在宅医療と僻地医療の事情
座長・司会 北川 靖(京都府医師会 副会長)
演 者 藤田 祝子(下京西部医師会 副会長)
竹澤 健(相楽医師会理事)
小串 輝男(三方よし研究会)
内 容 せっかく京都で大会を開催するのだからと,ご当地ならではのプログラムを準備しました。
シンポジストの方には,それぞれが行われている在宅医療を語ってもらいます。また,同じ京都でも京都市内と府下では,在宅医療の事情も大きく違うのが現状です。参加者の方には,自身の住む在宅医療の現状について知っていただくとともに,他の地域の在宅医療についても知っていただく機会になればと思っています。
会場からも,同じ京都に住むもの同士,自身の在宅医療の現状やアイデアなどの発言をお願いします。また,京都以外から参加して下さった方も,どんどんご意見やアイデアの提供などをお願い致します。

5月27日(日)

■ 講演@ (9:00〜10:30)

テーマ 医療者にとってありがたいお話
座長・司会 關 透(京都府医師会 理事)
演 者 細川 豊史(京都府立医科大学付属病院)
萩野 美恵子(難病緩和ケア研究会 代表 国際医療福祉大学)
内 容 我が国の高齢化率は,急激に増加し,現在国民の約4人に1人が65歳以上の高齢者ということになります。また,この割合は上昇を続け,2036年には,33.6%と国民の約3人に1人が65歳以上の高齢者ということになると予測されています。高齢者の増加は療養者の増加,ひいては看取り数の増加に関連し,現在の病院での医療体制を維持したとしても,自宅,特別養護老人ホーム,認知症対応型共同生活介護事業所などの広義の在宅での療養や看取が増加することが予測され,また,疾病構造の変化や医療技術の進歩に伴い,新生児から高齢者,急性疾患から慢性疾患,緩和医療や看取りなど様々な年齢層や状態の患者の医療を在宅で担うことが必要です。これに伴い,在宅を担う医師や看護師,薬剤師などの専門職は,多くの疾患を理解し,治療や緩和ケアに臨む必要があります。
今回は,在宅で増加してきている悪性腫瘍終末期の緩和ケアと難病を取り上げ,それぞれのエキスパートの先生から,在宅で受け持ったときに必要となる,また,知っておくことによって上記の患者さんを在宅で受け持ってみようと思っていただけるような,テーマ通り「医療者にとってのありがたいお話」をしていただきます。

■ シンポジウムA (10:45〜11:45)

テーマ どこまでするのか化学療法 これでいいのか免疫療法
座長・司会 渡辺 康介(渡辺西賀茂診療所)
演 者 蘆野 吉和(社会医療法人 十勝リハビリテーション)
川島 孝一郎(仙台往診クリニック)
内 容 2013年がん罹患データに基づいて生涯累積罹患リスクを算出すると、 生涯でがんに罹患する確率は、男性62%(2人に1人)、女性46%(2人に1人)と予測されています。つまり,受け持ち患者さんはもちろん,自身や自身の家族にとっても他人事ではありません。
そのような現状の中,多くの抗がん剤が開発され,それにともない在宅で過ごしながら,また,再入院し抗がん剤治療を望まれる患者さんも増加しています。また,一方で様々な種類の免疫療法も行われています。それぞれの患者さんの人生観により勿論思いは違いますが,抗がん剤にしても,免疫療法にしても患者さんやその家族にとっては治るものならすがりたいというのが本音のところではないでしょうか。
しかし,参加者の皆様はこんな事例を経験されたことはなしでしょうか?もう,これ以上抗がん剤を続けると,副作用の方が強くなり苦痛を増強させてしまう。抗がん剤も奏功しなくなり,痛みを我慢し高いお費用を払い,免疫療法に最後の時間を費やす。もちろん,それがいけないといっているのではなく,大切なのは充分なエビデンスの上に説明がなされ,また,その方の思いが充分話され,その方らしいナラティブを生きていらっしゃるかということだと思います。
今回,本シンポジウムでは,蘆野先生と在宅でエビデンスはもちろん患者さんのナラティブを大切に向き合っていらっしゃる川島先生に,演題について語っていただきます。

■ 教育講演 (13:30〜14:45)

テーマ 多職種で織りなす在宅物語
座長・司会 上原 春男(上原医院)
演 者 齋藤 清二(立命館大学 総合心理学部 教授)
内 容 在宅医療(ケア)の現場は,各々の患者と家族の物語に溢れています。入院中は患者さんとして呼ばれ,病院の規則の中で過ごしていた人達も,住み慣れた自宅に帰ると,患者としてではなく,それぞれの家庭や社会で役割(お父さんや部長さんなど)をもった1人の人としてとして過ごされることになります。つまり,病院では患者として医療や看護を受け,在宅では一人の生活者として医療や看護を受けながら過ごすことができます。少なくとも在宅という場は,入院中よりも,自分の生き方や思いを表現することができる場であり,自分らしく過ごせる場であるということができるのではないでしょうか。つまり,患者の疾患のみに視点を当てるのではなく,患者の病いに寄り添うことの重要性は在宅においてこそ強調される必要があります。
斎藤先生は,Narrative Based Medicine(NBM:物語と対話に基づく医療)には必ずしも一つの確立した定義があるわけではないと前述した上で,「病いを患者の人生という大きな物語の中で展開する一つの『物語』であるとみなし,患者を『物語を語る主体』としても尊重する一方で,医学的な疾患概念や治療法はあくまでも一つの『医療者側の物語』と捉え,さらに治療とは両者の物語をすりあわせる中から『新たな物語』を作り出していくプロセスであると考えるような医療ということになる」と述べられています。在宅は,この物語と対話に基づく医療やケアが実践されやすく,また,その実践なしでは在宅で過ごすことの意味までも薄れてしまうような場なのではないでしょう。
今回NBMについて日本の第一人者である,斎藤先生には,物語に基づく医療(ケア),ついてお話しいただきます。

■ 講演A (15:00〜16:30)

テーマ 在宅医療 × 救急医療 〜超高齢化社会に立ち向かうために〜
座長・司会 土井 正樹(土井医院)
演 者 宮本 雄気(京都府立医科大学 救急医療学教室)
内 容 救急医療と在宅医療は正反対!?
いえいえ、共通する部分はたくさんあるんです。
これからの時代、救急医療と在宅医療が手を取り合わないと共倒れしてしまうと思いませんか?
このセッションでは在宅診療と救急診療との間で起こる「あるある!」だけど「困った!」事例を救急診療・在宅診療双方の視点から考えてみたいと思います。

@在宅医療と救急医療は社会のセーフティーネット
A在宅医療と救急医療のすれ違い
〜「なんで受けてくれないの!?」と「なんでこんな状態の患者送ってきたの!?」〜
B在宅診療と救急診療、それぞれの想いとジレンマ
C在宅医療と救急医療と持続可能な医療
D2025年問題に向けて医療者 ができること

Copyright © 第2回 全国在宅医療医歯薬連合会全国大会. All Rights Reserved.