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第15回日本肝がん分子標的治療研究会
当番世話人挨拶

第15回日本肝がん分子標的研究会当番世話人を拝命して

第15回日本肝がん分子標的研究会
当番世話人 泉 並木
(武蔵野赤十字病院 消化器科)

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 第15回日本肝がん分子標的治療研究会の当番世話人を拝命致しました。この会はソラフェニブが肝がんに対して使用できるようになったときに設立され、7年が経過しています。続々新しい薬が使用できるようになるだろうという期待のもと、年2回開催されてきましたが、現在でも分子標的治療薬として使用できるのはソラフェニブのみです。

 しかし、平成29年には大きな変化が期待できます。まず、セカンドラインとして使用できる薬剤が登場しそうです。そこで、セカンドラインに移行するタイミングをどのように判断するのかが重要な課題となります。第15回研究会では、1つの大きなテーマとして、セカンドラインへの移行について討議したいと考えています。

 さらに、ファーストラインとしてソラフェニブを選択するのか、他薬剤を選択するのかについても大きな話題になりそうです。治験の結果しだいですが、討議すべき重要な課題がでてきそうです。

 そして、肝がんの再発が重要な課題です。ヨーロッパから肝がんを根治した後に、内服抗ウイルス薬(direct acting antivirals; DAA)によってウイルス排除を行った場合に、早期に肝がんが再発し、しかも経過が不良であることが報告されました。C型肝炎ウイルスをDAAで排除した場合の新たな問題点について、討議し、さらに再発を防止することも重要なテーマになってくると思います。

 免疫チェックポイント阻害薬の展開も目が離せません。皮膚の悪性黒色腫や肺癌だけでなく、他の癌腫についてもさまざまな知見が集積されてきています。7年経過して、ようやくさまざまな話題が多い研究会になりそうです。

 特に第15回研究会では

(1) 肝がん分子標的治療のセカンドラインに移行するのは何で判断するか
(2) C型肝炎由来の肝がん根治後の抗ウイルス療法の問題点と課題
(3) 肝がんのどんな症例にソラフェニブ以外の薬剤を選択するか

などについて、集中的に討議したいと考えています。一般演題も採用する予定ですので、再度分子標的治療に興味をもっていただいて、積極的に演題をだして参加していただければ幸いです。

平成28年6月吉日