第27回 日本がん転移学会 学術集会・総会

会長挨拶

第27回日本がん転移学会学術集会・総会 会長
神奈川県立がんセンター臨床研究所 がん生物学部

越川 直彦

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 第27回日本がん転移学会学術集会・総会会長を担当させて頂きます神奈川県立がんセンターの越川直彦でございます。このような貴重な機会を与えて頂きました理事、評議員、会員のすべての先生方に心より感謝申し上げます。

 第27回日本がん転移学会学術集会・総会は、2018年7月19(木)、20日(金)の2日間の日程で、横浜を代表するランドマークの山下公園、横浜港を眼下に臨むホテルメルパルク横浜で開催致します。本学会で研鑽し、がん研究者として成長させて頂いた者として、この度、会長の任を賜り身の引き締まる思いでございます。このような栄えある会を運営するにあたり、不慣れなためご不便をおかけするかと存じますが、どうぞ、多くの先生方のご参加をよろしくお願い申し上げます。

 さて、早期診断法、外科療法、薬物療法の目覚ましい進歩により、がんは治る、または、コントロール可能な慢性疾患となって参りました。一方で、進行がんや再発がんなどの難治がんは早期に転移を生じるため、現存する治療法で満足いく治療成績が得られておりません。従いまして、転移形質を有する難治がんを制することががんの完全制圧には必須であり、本学会発足からの基本理念である「転移を制するものは癌を制する」ことと同義でございます。
 最近、免疫チェックポイント阻害剤による新たな免疫療法は転移がんを消失させること、また、抗がん剤を内包した高分子ミセル型ナノキャリアが、がんのリンパ節転移に有効性が高いことが示されました。これら成果は、今後のがん治療において非常に期待されるところでございます。そこで、今回の学術集会・総会では、「がん転移制圧に向けた異分野融合による技術革新」をコンセプトとして、工学、化学、数理学などの異分野技術を融合した独創的ながん転移研究を進めておられる国内外の研究者、医師によるご講演をシンポジウムで企画致しました。多くの会員の先生方に参加頂き、融合領域という新たな総合的英知を端緒に、基礎、臨床、企業の三位一体となったがん転移制圧を推進するべく、熱い議論を盛夏の横浜でお願い出来ればと存じます。

 横浜は多くの学会が開かれる定番の地ですが、本学術集会・総会の横浜開催は初めてであり、横浜の風情をご堪能いただける「関内地区」を会場と致しました。この地は我が国にとって約150年以上前に西洋文化の窓口となった、まさに文明開化の発祥地です。山下公園以外にも元町、中華街、外人墓地等の名所が徒歩圏にございますので、学会の合間にヨコハマの異国情緒で日頃の疲れを癒やし、新たな鋭気を養って頂けたらと存じます。真夏の暑い時期ですが、多くの先生方のご参加をお待ちしております。宜しくお願い申し上げます。

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